minipiro’s diary ~流産から学んだこと~

流産経験とその後。一人で抱え込まないで!

前期破水とは

こんにちは!minipiroです♡

今日は私の身に起こった【前期破水】に関して書きたいと思います。

どの段階で起こったか、どの程度なのかによって対処法はそれぞれです。私の体験や担当の先生から聞いたお話を元に書いていきますね!

 

1.前期破水とは

簡単に言うと、赤ちゃんが産まれるより前に羊水が流れて出てしまうことです。羊水が減ってしまうと赤ちゃんの発育に影響するため、早産のリスクが高まります。

妊娠37週を過ぎていても、それより前の早産でも赤ちゃんより先に羊水が出てしまえば、「前期破水」ということになります。

 

2.前期破水ってどんな感覚?

経験談などを聞いてもかなり様々です。ブチっと音がして水が出てきたという方もいれば、お漏らしをしたような感じでじわーっと出てきたという方もいます。

私の場合は、おしっこちびっちゃったかな?という尿モレのような感覚でした。私の場合はじわじわと少しずつ破水していたようで、結果的に完全破水になってしまったという感じで、自分で感じた尿モレの感覚以外にも、普通におしっこをするときに一緒に漏れ出していた可能性もあると言われました。

おしっこと羊水はなかなか見分けがつきにくく、破水しちゃったかもしれない!と病院に行ったら、ただのおしっこだったということもあるし、その逆もあるようです。中には、尿モレの感覚も破水した自覚もなく、検診で羊水が少ないことに気づくという方もいるそうです。

 

3.前期破水が起こってしまったら

どのタイミングで前期破水を起こしてしまったかによって、対処法は異なります。

担当の先生によると、前期破水自体は「よくあること」だそうです。それがどのタイミングで起こるかが問題なのです。

破水をしたということは、卵膜が破けてしまったということです。つまり、子宮の外と中がつながってしまったということになります。破水をしてしまうと細菌感染のリスクがあります。また、すでに細菌が感染したことで卵膜が弱くなり破けたとすれば、胎児へと感染が広がる可能性が高くなります。

赤ちゃんを外へ出すのか出さないのかの判断基準は34週を過ぎているかどうかだそうです。37週を過ぎていれば、ほとんどの場合は自然に陣痛が来てお産となるようです。37週より前でも、破水をすると陣痛が来て早産になることが多いそうです。

34週を過ぎていれば、赤ちゃんの肺機能はだいぶ成熟しているので、陣痛が来なければ、分娩誘発や帝王切開などで赤ちゃんをお外に出してあげることが多いそうです。お腹の中にいる方が感染のリスクが高く、感染するとまだ弱い赤ちゃんはいろんな障害が起きかねないからです。

では、34週未満で破水してしまったら…?

ハイリスクなお産にも対応できる病院(NICUなどのある病院)だと、赤ちゃんを助けられ境目は26週を過ぎているかどうかになるそうです。NICUでは26週を過ぎていれば、未熟な赤ちゃんが出てきても対応できるようです。

では、さらに早い段階だったとしたら??

26週未満の赤ちゃんは外で生きていくにはあまりにも未熟すぎます。肺が十分に育っていないため、自分で呼吸することができないし、その後うまく肺が育たない可能性が高いです。また、なんとか赤ちゃんをお腹の中にとどめておく処置をするにしても、卵膜が破れてしまった状態のお腹の中は細菌感染のリスクがかなり高いので、とても難しい判断だと言われています。

私の場合はもうすぐ21週というところだった上に、ほぼ完全破水(お腹に羊水がほとんどない状態)だったので、正直「赤ちゃんを助ける」という選択肢はないも同然でした。担当の先生には、「方法があるとすれば【人工羊水注入】をするという方法だけど、卵膜に穴が開いている以上、注入してもすぐにまた漏れ出してきてしまうし、持たせられても運が良くて24週くらいまで。目安の26週まで持たせるのはほぼ不可能に近く、それまでに亡くなってしまう可能性もある。万が一助けられたとしても障害が残る可能性はかなり高く、本当に厳しい。おすすめはしない。というか、本当につらいと思うけど諦めた方がいい。」と言われました。この時は、「赤ちゃんを諦める」という選択をすることに自分を納得させるのがとても大変で、似たような体験・決断をされた方のブログにずいぶん助けられました。

 

4.前期破水の原因

前期破水の原因としては、絨毛膜羊膜炎による膜の炎症、羊水過多・子宮奇形・多胎妊娠などで子宮の中の圧力が上がってしまったことによる膜の破裂などがあります。羊水検査で羊水穿刺したことが原因となる場合もあるそうです。でも、このようなはっきりした要因がないのに破水してしまう原因不明も多いのが現実だそうです。

私も、はっきりとした原因は特定できないと言われました。ただ、膣鏡での内診で少し子宮に炎症があったから、何かしらの菌に感染した可能性があると。でも、それも何をしたから感染したというわけでもなく、防ぐのは無理だったから自分を責めないでねと言われました。(涙)

これといった予防法もないということです。

現代の最先端の医療でも卵膜を修復するということはできないそうで、破水だけはどうしようもないんだとか…それだけ、妊娠・出産は奇跡で神秘なんだなと思います。

 

5.前期破水を経験した方、赤ちゃんを諦める決断をした方へ

とにかく自分を責めないで!

あの時私がこうしていれば…あんな行動を取らなければ…と何か自分に原因があったのではないかと理由を探して自分を責めてしまうことがあると思います。私もそうでした。でも、原因が特定できず、予防法がないとなれば、ママだけに責任があるということは決してありません。私もそう自分に言い聞かせて、少しずつメンタルを回復させました。今は、きっとこれも意味のある経験だったんだと思えるようになりました。

担当の先生が「もう40年近く産科の医者をしていて、たくさんの妊婦さんを診てきたけど、連続で同じ理由で前期破水になって流産したという人は見たことがないから、きっと次は大丈夫だよ」と言ってくれました。もちろん100%ではないと思うけど、とても勇気づけられました。周産期医療にも長く携わっていた先生なので、説得力もあったし、信じて頑張ろうと思います!同じような体験をした方がもし読んでくれていたら、すぐに立ち直るのは難しいかもしれませんが、一緒に頑張りましょう!