minipiro’s diary ~流産から学んだこと~

流産経験とその後。一人で抱え込まないで!

まさかのおうちのトイレで…

>>前回の続き

 

赤ちゃんはもう諦めるしかないと決断し、病院で処置する日を決めた翌日…

結構な量の出血を繰り返してしまい、再び病院へ。整理の多い日用でもあふれ出るほどの出血で、少し怖くなりました。破水してしまったので、身体がその後の準備をしているのだと言われました。つまり赤ちゃんをお外に出す準備を…悲しい。。

なかなかの出血量でしたが、処置をしてくれる先生が出張で処置日まで病院にいなかったため、処置をする日までは安静にしてくださいということで帰宅。「ただ、破水をしてしまっているので、自然に陣痛が来ることもあります。できるだけご主人に家にいてもらうようにしてください。」と言われました。

お家に着くと、なぜか出血は収まっていましたが、旦那は念のために週末の予定もすべてキャンセルして、お仕事は在宅で、おうちにいてくれました。

その翌日にまた出血がひどくなり、不安な1日を過ごしました。そして、翌朝…今まで感じたことのないお腹の痛みで目覚めました。でも、初産なので陣痛は経験がなかった上、出血がひどくなったあたりからお腹が張って便秘だったので、何の腹痛かはっきりわからず、横になっているのも辛かったので、いったんトイレに座ってみました。

そうしたら、急激に痛みが強くなって動けなくなり、出てきちゃう!という感覚があった次の瞬間、にゅるん!と…赤ちゃんが産まれてしまったのです。。赤ちゃんはかわいそうだし、お腹は痛いし、貧血で気持ち悪くなるし、もうパニック状態でした。

大声で旦那を読んで、病院に電話して、へその緒がつながったままの赤ちゃんをタオルでくるんで…。。もうすぐ21週というところで産まれてしまって、とてもとても小さかったけれど、ちゃんともう赤ちゃんでした。

トイレは殺人事件でも起きたのかと思うほど血まみれで、私は泣いていたし、旦那はよく対処してくれたなぁと思います。本当に感謝です。

病院に行ってからは、すぐにへその緒を切られ、胎盤を掻き出す処置をされました。赤ちゃんは助産師さんがきれいにしてくれて、ベッドに連れてきてくれました。

とってもきれいなお顔で、小さな爪もありました。かわいい女の子でした。

小さな小さな赤ちゃんを見たら、また涙がこみあげてきて、「もっとお腹の中にいさせてあげられなくてごめんね」「元気に産んであげられなくてごめんね」って思いました。助産師さんが「かわいい女の子だね」って言ってくれてとてもうれしかったです。

「処置をするより自然に産まれた方が母体へのダメージが少ないから、赤ちゃんが出てきてくれたのかもね。親孝行だね。」って言われて、また涙が止まらなくなりました。

私はそのまま入院になりましたが、赤ちゃんと旦那と3人の時間を作ってくれたり、火葬するときにお手紙とかお洋服を一緒に入れられると説明してくれたり、病院側の対応がとてもよくて、ほっとしました。

初日は貧血がひどかったものの、体調は順調に回復し、2日で退院できました。

そして、退院した翌日に斎場へ行き、赤ちゃんがお空へ行くのをお見送りしました。お手紙と、折り紙を入れて…ちゃんと小さなお骨も残りました。名前もちゃんと付けました。もしまた子供を授かることができたら、この子から一文字引き継ぐ予定です!

壮絶でとても悲しい経験でしたが、時間がたった今ゆっくりと振り返るといろいろと考えさせられることがあります。いい経験とはさすがに言えないけど、あの子が私たち夫婦にたくさんのことを教えてくれたのは間違いありません。

きっと今日もお空の上から私たちのことを見守ってくれていると思います。

いつかまた私たちのところへ戻ってきてくれますように…♡